January 21, 2017

料理の話と見せかけて、ジェンダーのお話です。
珍しく結構長いので
結論その1:男ずるい
結論その2:土井善晴先生の記事は主婦雑誌や生活雑誌じゃなくて経済雑誌に載せろ
結論その3:汁飯香、激おすすめ!!みんな読むべき
です。

そもそもの発端はツイッター。




去年の夏ぐらいから、土井善晴さんの汁飯香がマイブームです。
去年の10月には著書も出ています。

(徳久圭さんのツイートと同じ本です)

私は暮らしの手帖83号で初めて読みました。
3ページぐらいの短い記事ですが、エッセンスがぎゅっと収まっていますから、これを読めば「汁飯香」総論が押さえられます。
読みながら、
そう!そうなのよ!!
日本の食卓は贅沢すぎるのよ!!!
汁と飯と何かがあればいいのよ!!!
ヒャッハー!!!
と、
ワックワクでページをめくったら、なんだこのご飯の汚さ。
プロでしょ?
綺麗に炊けているというご飯は綺麗に炊けていない。
プロでしょ…?
型ができてから崩すもんでしょ?

提唱してらっしゃることには賛成です。大賛成。とてもいいお話です。
実際のところ、どんなに手間を少なく見積もっても、作り手に負担が行き過ぎています。

ここで土井先生のおっしゃる炊き方、
ザルに上げておく炊き方は、マクロビの玄米の炊き方です。
米が割れてうまく炊けない場合もあります。簡単だとおっしゃるけれど、意外と難しいのです。

出汁なし味噌汁にしたってそう。
工夫があり、テクニックがあってこその「出汁なしで美味い」のです。
何も知らない人が作って美味しいかどうかはまた別の問題。
出汁入り味噌汁は手順さえ踏めば、どんな素人が作っても美味しいようにできているのです。
そんなわけで土井先生はご立派な理論をおっしゃっているけれど、毎日ご自分でお作りになっておられる?

まあそんなことどうでもいいんです。
汁飯香、あまりに嬉しすぎて何度も読み返しましたもの。

何が引っかかるって
ステイタスが
・プロの料理人
・男性
だから日本の世間に聞いてもらえるんでしょう?って言う私の僻みですよ。
そしてプロなのにプロじゃない。
汁物はともかく、ご飯はちゃんと盛りましょうよ。
板の方向も。決まってるんだから、そこはおさえましょ…

主婦の女性が「一汁一菜でいいのよ」なんて言い出したら、誰も聞いてくれないし、リアルでもネットでも炎上します。
・女が仕事をサボるな!
・料理のできない女なんて…
・結婚したら毎日ご飯あるだろ?
・メシマズ嫁だ。離婚しろ。
・飯の一つも作れないなんて。
・おかずは複数に決まってるだろ。
って声を見かけたことありませんか。よくある話ですよ。

そして女性には「料理上手だからいいお嫁さんになりますね」とか言うでしょ。
これは男女ともに、何気なく言うでしょう?
若い人だって「彼ぴにご飯作って上げたい♡」だの「ほめられ飯」だの、「旦那絶賛!」だの…
webですら「彼女に”普通の”ご飯作って上げたい」で記事になっているのは見たことないし、
東洋経済やプレジデントで「もう献立に悩まない!時短飯テクニック☆」なんて言う特集が組まれることはない。(でもこの「汁飯香」はぜひ経済雑誌で取り上げていただきたい。あの世代が納得すれば、現実の女性が、ぐっと楽になる)
「お金稼いでくるからいい婿になるでしょ」なんて言うことは下品だとされるのに、こと料理に関して性的役割を負わせる表現はどうして許されるのでしょう。こう言った性的役割を負わせることは、女性のみならず男性にだって呪いの言葉です。
私はかなり小さい頃から料理がある程度できますが、言われるたび・聞くたびにムカついていましたよ。
女性は嫁になるために料理をしているわけではありません。(もう若くないので嫁云々は言われない。それもムカつくw 若くなくて結婚してもいいじゃん)

私自身は料理に対して、女も男もなく育ってきました。
兄がいましたが、兄の作る普通のご飯はとても美味しかったです。
特に炒め物系が絶妙な火入れ具合、同じ材料を使っても味が全然違いました。
チャーハンがとても印象的で、食感がもっちりしているのにパラパラしてる。
何を入れて作っていたのかな。
ソビエトに行った時にイクラの缶詰って買ってきたら、粒の大きなタラコで、それで作ってくれたチャーハンは忘れられない逸品でした。(イクラが魚の卵を意味するのは当時は知りませんでした)

高校は制服のない男女混合名簿のところに行き、そのまま大学は工学部に進学、女も男もそこまではありませんでした。当たり前ですが教科の内容も実習の内容も男女ともに同じです。なのでジェンダーを意識することは全くなかった。就職の時に「女性はいりません」と言われて初めて壁にぶち当たったぐらいです。
男性性、女性性を否定する気はありません。でも男性・女性の枠に収まらない人だっているのを認めて欲しい。そーゆーことです。

料理は毎日のこと。つまらないことですが、毎日、毎日がっちり作ったら手間ですよ。
食事は健康の要、健康を自分で守るのに、女も男もありません。
健常者の皆さんは、自分の健康は自分で負いましょう。

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